『日本大学総合学術情報センター所蔵 古典籍資料目録―草双紙編― 7』 古典籍資料目録編集委員会 編集 平成19年3月20日・日本大学総合学術情報センター 発行 B5判、80頁、非売品 口絵 (カラー写真 10ページ) 目 次 はじめに………………………………………………………………… T 凡 例………………………………………………………………… U 青本・黒本……………………………………………………………… 1 1 雪の雨かたき 〜 15 唐文章三笠の月 黄表紙…………………………………………………………………… 4 16 七福人大通伝 〜 43 竹斎老宝山吹色 合 巻…………………………………………………………………… 9 44 新玉双紙 〜 315 時代加々見 明治合巻………………………………………………………………… 56 316 当訥芝福徳曽我 〜 406 芽出柳翠緑松前 書名索引…………………………………………………………… 73 あとがき…………………………………………………………… 78 ……………………………………………………………………………………… あとがき ○日本大学が所蔵する多くの古典籍資料は部分的に複製を刊行するなどして一部に知られ てはいましたが、十分にその全体を示すことができませんでした。そうしたなかで、学内 の研究者からも強く目録の必要が唱えられ、二〇〇〇(平成一二)年四月、ようやく日本 大学総合学術情報センターに「貴重書・古典籍資料調査プロジェクト」が設けられて、所 蔵資料の目録作成とデジタル化を目標とした本格的な調査研究が始まりました。このプロ ジェクトは二〇〇二(平成一四)年度に終了しましたが、プロジェクトで企画した方針に もとづき、引き続き二〇〇六(平成一八)年度まで調査が継続されました。調査に参加し たメンバーは以下のとおりです。 青木賢豪(生物資源科学部)、粕谷宏紀(文理学部)、蒲原義明(短期大学 部)、唐澤正実(経済学部)、倉員正江(生物資源科学部)、紅野謙介(文 理学部)、杉山重行(経済学部)、竹下義人(文理学部)、辻 勝美(文理 学部)、藤平 泉(文理学部) 二〇〇三(平成一五)年に「古典籍資料目録」の中古散文編、歌書編(一)の二冊、二 〇〇四(平成一六)年に中古・中世散文編、二〇〇五(平成一七)年に近世小説編、二〇 〇六(平成一八)年に歌書編(二)を刊行し、この度「古典籍資料目録7」として草双紙 編を刊行することになりました。ご高覧いただき、研究活動に役立てていただければ幸い です。なお本目録所載の合巻の一部を、「絢爛豪華な伝奇世界―幕末・明治期の合巻本―」 展(於文理学部図書館展示ホール・昨年一一月六日より一六日まで)に展示しました。 ○草双紙編の編集実務は文理学部教授粕谷宏紀、生物資源科学部准教授倉員正江、文理学 部非常勤講師高橋啓之、工学部非常勤講師渡邊重人が担当しました。調査・編集の過程で 文理学部図書館長辻 勝美教授、センター学術情報課長柳堀正紀氏、センター学術情報課 長補佐林久美子氏にも種々のご協力をいただきました。 本目録の合巻に関して、今回は江戸期と明治期版本を掲示しましたが、本センターには 他に「明治活版」による合巻が多数所蔵されており、近い将来高橋啓之、渡邊重人両氏 によって目録編纂が計画されています。 ○総合学術情報センター所蔵合巻の大半を占める旧蔵者佐藤運雄氏と渥美清太郎氏につい て、簡単にふれておきます。 佐藤運雄(さとう・かずお、一八七九〜一九六四)氏は本学歯学部や大学院歯学研究科 の創設に尽力され、のちに学長・理事長などの要職を歴任されて本学の発展に寄与されま した。氏は教育・研究の傍ら謡曲・釣り・園芸など多趣味な方であったが、とくに室町末 期から明治時代までの古文書・浮世絵・浄瑠璃関係資料・歌舞伎関係資料・日本古典文学 などの収集家として知られていました。その数千点のコレクションの大半を本学に寄贈さ れました。 渥美清太郎(あつみ・せいたろう、一八九二〜一九五九)氏は、歌舞伎作者・演芸評論 家・演出家で、青山学院高等部に在学しながら上野図書館(現国立国会図書館)に勤務の 傍ら歌舞伎脚本や演劇資料を読破して、博覧強記をもって知られていました。氏の名声は 坪内逍遙との共編『歌舞伎脚本傑作集』で高まり、以後『大南北全集』等を編纂しました。 また「演劇画報」(のち「演劇界」)の編集者として歌舞伎の啓蒙活動に努めました。残 念ながら渥美コレクションの本学所蔵の経緯は、現時点では不明で、今後の調査が待たれ ます。なお歌舞伎番付には渥美氏の書き入れ付箋が多数あり、歌舞伎資料として貴重なも のとなっています(DVD版「日本大学総合学術情報センター所蔵歌舞伎番付集成」・二 〇〇四年、八木書店刊)。 (文理学部教授・粕谷宏紀)